麻雀打ちの頁/雀のお宿

麻雀荘(麻雀クラブ、雀荘、マージャン店)の店舗名称のあれこれ。現存する雀荘名を分類し、ふさわしい名称、一目でそれとわかる店名、あるといいなな名前を考える。

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雀荘(みせ)の名は

雀荘(みせ)の名は

いろいろあるようで、そうでもないか、いや、やっぱ…

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雀荘というのはどういうわけだか風俗営業店というカテゴリーに入っているのでその店名に色々あるのは当然の話。 風営店でない碁会所や将棋クラブと比べるとそのバリエーションの多さには驚かされる。

一番多い雀荘の名前は何だろう?
アタキはずっと「ふじ」だと思ってたけど、そんなの聞いたことがない人も多いらしいので不正解かな。
「葵」や「ロン」や「大三元」なんてーのもありそうだ。
今日はチョット軽めに(笑)、そんな雀荘の店名について。

「**荘」というのは、わかりやすい。
こんなの、旅館でなければ、まず麻雀クラブだと思って間違いない。
「ひかり荘」「東南荘」「満貫荘」こんな店名のクラブの多くは、昭和三十~四十年代のブームの頃に出来たような気がする。 少しレトロな感じがして、少し危うい感じもして、どこか頑固なオーナーや昔からの常連の客達の顔が浮かんできそうだ。
色んな人々の笑い声や、涙の痕がこのクラブの名前には染み付いている。 その名前を耳にしただけで、何人かの元常連の胸に込み上げてくる思いは見ず知らずのアタキでさえ、大事にしたい類いのモノだ。
今の時代に新規開店されるクラブでは、こんな名前は少ないかも。 ゲームソフト等ではアリかな。

「**クラブ」というネーミングは、麻雀クラブに限らず、一つのモードとも言えた時代があった。
「**荘」という店名には「場」としての雀荘を感じるのだが、「**クラブ」には「会」としてのそれを感じる。 「会」なので、中心はそこに集う人々であり、この場合は勿論多くの麻雀打ち。
「荘」は荘園の荘で場所なんだけども、「クラブ」だと一つの目的を持った人々の集まり。 つまり「満貫荘は麻雀する所で、満貫クラブは麻雀打ちがいる所」。 まぁ、こんなこと、ドーデモイイってか。

店のオーナーが代わっても、システムが変わっても、そこにたむろする麻雀打ちが居続ける限り、「**クラブ」はずっとある。
「無双クラブ」「すずめクラブ」「デンデンクラブ」麻雀店だとスグにはわからない店名も実際には多そうだ。

「クラブ**」というのもそこそこある。
「クラブ三索」「麻雀倶楽部ロマン」「クラブ鳳凰」。 この場合も、「麻雀クラブ」とわざわざウタってないと飲み屋と間違いそうなのが多い。
似たのに「サロン**」もあるけど、こちらは数少ない。

「クラブ」や「荘」なんてなくとも、一目で麻雀店だとわかる看板も少なくない。
役名を店の名にした場合は、その最たるものだ。
「三色同順」みたいにそのものズバリよりも、ちょっとヒネった形の「緑一荘(←色)」「国士無荘(←双)」。
役名でなく、規則や言い回しをモチーフにした例だと「ちょんちょん」「裸単騎」「ザンク」。
牌の別名から「紅中」「赤五筒」。だけど、こんな店名だとちょっとしたトラブルが起きそうな、そんな気もするけど。
店に電話が掛かってきた時なんかに「もしもし、赤五萬ですが」なんて言われると、そばの卓で囲んでる人間には迷惑だろう。

オフィス街にある雀荘には、ちょっと違う毛色の名前を見ることができる。
「応接室」「第二会議室」こんな店名は、麻雀クラブ以外の風営店には少ないような気がする。 言わば、雀荘ならではのネーミング。
誰に対してのイイワケなのか知らないけれど、確かに居場所を伝言するのに、いくらかヤマシイ気分は逃れられるかな。
あ、いや、麻雀やることがヤマシイのではない。 仕事をサボッてあるいは残業している同僚を他所目に遊んでいる気分がヤマシイわけだ。 環境によっては、家庭サービスがヤマシイ場合だってあるし、副業がヤマシイこともある。 実は残業そのものがヤマシイってこともありそう。 そう、麻雀はちっともヤマシくなんかない。胸をはって麻雀を(笑)。
おっと、思い出した。 以前、勤めていた会社に提出した履歴書の「趣味・特技」欄に「麻雀(趣味でなく特技です)」と書いたのはアタキです。

数は少ないけれど、「琴美」「優子」「あかね」なんて感じの女性の名前をそのまま店名にしたクラブを目にしたこともある。 これだけじゃ誰が見ても飲み屋だから、こんな店の場合にはちゃんと「麻雀(クラブ)」という肩書き(?)がある。
だけど何故、「裕一」や「健四郎」や「雅也」なんて感じの男性の名前は無いんだろう。 ん~、これじゃ、ホストクラブかな。

手許にある『県麻雀業組合』の会報から、組合に加入している福岡県東部の雀荘を一覧してみた。
店の名前から「クラブ(倶楽部)」「麻雀(マージャン)」「荘」「会館」などを省いてみた。 350 店鋪あったが、分類/分析はアタキの趣味だ(これは特技ではない)。

 ・麻雀用語を含むもの ・・・ロン/ちょんぼ/開花etc.
 ・雀荘のある土地の地名を含むもの ・・・博多/住吉etc.
 ・上とは別の地名を含むもの ・・・銀座/LA/カナダetc.
 ・明らかに個人の名前だとわかるもの ・・・よこ山/明美etc.
 ・地名人名以外で動植物の名前 ・・・桜/トマト/孔雀etc.
 ・一般的な場所/空間から取ったもの ・・・応接室/大学etc.
 ・その他の日本的な(?)言葉 ・・・巴/日光/平成etc.
 ・その他の一般的な外来語 ・・・ラッキー/セブンetc.
 ・上のどれにもあてはまらないもの ・・・ぽん吉/大南etc.

麻雀用語が一番多かったのは勿論だけど、二番目の地名というのも多かった。
個人名の中には「マツモトキヨシ」ばりの、どう呼んでも普通の人名としか思えないのが三軒もあった。

専門雑誌で見かける店名にはオシャレで、しかもインパクトの強いのがある。 まぁ、雑誌に広告を載せる程度に宣伝に力を入れているようなクラブであれば、店名にも工夫があるのは当然の話。
だけど雀荘の店名なんて誰もそんなに気にしない。
そして気にもならないのが普通なのだけれど、だから何だぁ、こんな名前のクラブはどうだぁ。
「愛する雀達」「通らばリーチ」「もう半荘」「僕と雀鬼と校庭で」…。

…今回は、ちとスベッたね(^_^;)

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