麻雀対局におけるマナーをまとめたものです。多くの方々の協力により完成しました。ここに掲げた項目をマスターすれば日本全国どこでも、また誰とでも気持ちよく囲むことができます。

[雑録]マナーの色々

もはや、平成の麻雀打ちの常識となりつつあるかも…

麻雀のマナーの色々です。

マナーは、知らない人と気持ち良く麻雀するためのチョットしたテクニックです。
なあに、たかだかマナーですから、そんなにムズカシク考える必要はありません。
余裕が出てきたら覚えるとイイでしょう。覚えていても損することはありません。
要は、一緒に楽しむ他の三人が少しでも不愉快な思いをしないための心がけです。
そこには、無用なトラブルを回避するための多くの先人の知恵が詰まっています。
勝手に使わせていただきましょう。

このマナーの色々は、次の方の協力でできあがりました。
ふくちゃん、かずさん、なーださん、酒呑童子さん、三枝樹さん、しっぽなさん、山女さん、橋本さん、大門さん、下原さん、今野さん、あんさん、まつおさん、白さん、別人28号さん、江場さん、その他のみなさん。
皆さん、ご指導ありがとうございました。

目次

  • 第1章 配牌(ハイパイ)が終わるまで
  • 第2章 摸打(モーター)もスムースに
  • 第3章 発声と牌のさらし方
  • 第4章 リーチをかける
  • 第5章 アガッた時こそマナーを発揮
  • 第6章 アガリの後と流局時
  • 第7章 「手積み」と「大会」

マナーの各項目には、A~Cのランクが付いています。
まず、Aを身に付けて、その次にBを実践しましょう。
余裕があればCランクの項目も覚えるとイイでしょう。

第1章 配牌(ハイパイ)が終わるまで

1-01[B]牌山を少し向かい側に押し出す

牌山1 全自動卓で牌が卓上にきたら、スグに自分の前の牌山を前方に出します。
対面(トイメン=向かい側)の人が牌を取りやすくするためです。
長時間、囲んでいると、対面の山に必要以上に手を伸ばす動作は腰に負担をかけることになります。
また、あまり前に出し過ぎると河(ホウ=捨て牌を置く場所)が狭くなりますので注意が必要です。 牌一枚の縦長さ分くらい前に出せば大丈夫です。

1-02[C]牌山を出す時には右側をやや前方に

少し斜めにしておくと、局が進行した時に牌山の残りが見やすくなります。

1-03[C]親は自分で配牌を取り始める

サイコロの目が決まったら、親は自分で最初の四枚を取り始めます。
牌山の前の人が取り始め位置を開けてくれないからといって、それを強要してはいけません。
親でない人が親切心で山に手を伸ばすと、親の手とぶつかって山を崩すことになるかもしれません。

1-04[B]嶺上牌をあらかじめ落としておく

ゲームの途中で嶺上牌(リンシャンハイ)がころげ落ちるのを防ぐために、前もって横に落としておきます。 これは、その牌の手前にいる人が行います。
ドラの表示牌をめくる前に落としておくのがグーです。
局が進行してカンが二つ起こった場合にも、同様に次の嶺上牌を落とします。

1-05[A]スグにドラの表示牌をめくる

サイコロの目が出たら、上述の「嶺上牌を落と」したスグ後にめくります。
これは、その牌の手前にいる人が行います。
なるべく早くドラの表示牌を表向けるようにしましょう。
他の三人も、まずドラを確認するようにしましょう。

1-06[C]順番どうりに配牌を取ってくる

上家(カミチャ=自分の左手にいる人)より先に、配牌を取ってはいけません。
配牌を取る時だけでなく、常に順番に従います。

1-07[B]親は北家の配牌が完了した後に第一打を行う

親は全員の配牌が完了しているのを確認して、最初の捨て牌を行います。
まだ北家が、最後の十三枚目を持ってこないうちに、牌を捨ててはいけません。
これは全員に同じ機会(鳴く機会、ロンする機会)を与えるために必要なことです。

牌山2 牌山に[十一/六]あるいは[六/五/六]のように切れ目を入れる場合があります。
こうすることで親の最初の取り始めの位置が簡単にわかりますし、百三十六枚揃っていることの確認にもなります。 全自動卓の種類によっては、最初からこの切れ目が入った状態でセットされているものもあります(笑)。
ですが、これはイカサマの名残で、「悪いマナーだ」という考えもあります。 「切れ目を入れない」ことこそマナーにすべき、という人もいます。
ここではマナーとはしないことにします。

第2章 摸打(モーター)もスムースに

2-01[B] 片手しか使わない

配牌が完了してから誰かがアガルまで、もしくは流局(リュウキョク)するまでの間は、片手しか使ってはいけません。 使わない方の手は卓上に出してはいけません。
両手を使ってよいのは、
 ・最初に牌山を向こう側に押し出す時
 ・配牌を取ってくる時
 ・理牌(リーパイ=手牌を順序どうりに並び替える)する時
 ・聴牌(テンパイ)の宣言やアガリの宣言で、手牌を倒す時(この件は後述します)
だけです。
通常は片手で済むことを両手でやるのは無駄なことです。 初心者でも練習すればスグに慣れます。

2-02[C] ツモる時と捨てる時以外は利き手を出さない

右手(もしくは左手)は、ツモる時と捨てる時以外には、自分の手牌よりも前に出してはいけません。
他の人が捨て牌やその他の情報を確認することを邪魔することになります。

2-03[A] 捨牌(ステハイ)は六枚切りする

6枚切 河へ牌を捨てる際には、六枚で段を変えるようにします。
通常は流局になっても、各自の捨牌は三段で収まります。
ポンやチイがあった場合には三段目が六枚以上になってもかまいません。 四段目に置いてもかまいません。
これをせずにいると他の人の捨て牌とごっちゃになったり、ツモ山とくっついてしまいます。
五枚でも七枚でもよいのですが、六枚が主流ですのでそれに従いましょう。

2-04[B] 必要以上に大きな音を立てない

牌を捨てる時やツモ切りする時に、やたらと強く牌を卓に叩き付けるのはみっともありません。 もちろん、ツモアガりした時でも静かにすべきです。
また、自分の手牌の右側の二枚や三枚を入れ替えて、ガチャガチャと音を立てるのもたいへん見苦しい行為です。

2-05[C] ツモった牌を中に入れる前に捨牌をする

持ってきた牌を手の中に入れてその後に捨てる牌を出すのはよくありません。
ゆっくりと考えても構いませんから、まず先に捨牌しましょう。
ツモった牌を中に入れる癖が付いていると、アガった時にもつい入れてしまうものです(これはアガりの項目での重大な違反行為です)。

2-06[A] 先自摸(サキヅモ)しない

先自摸は厳禁です。
リーチをかけていても同様です。
盲牌(モウパイ)してなくても関係ありません。 牌に少しでも指先が触れたら、それは先自摸とみなすのが良いでしょう。
上家がポンやチイをした場合には、彼がその行為を完全に終了した後で、ツモ牌を持ってきます。

2-07[B] 牌を捨てたらスグに手を放す

河に牌を置いたらスグに手を放しましょう。 これは他の三人が同時に、その捨牌を確認できるようにするためです。

2-08[C] 手牌は常に立てたままにしておきます

よく、リーチした後や聴牌した後、あるいは二つくらいポンをして手牌が少なくなった場合に自分の手牌をすべて倒す人がいますが、これは間違いです。
倒すことそれじたいが無駄な行為ですし、倒していることで他人が山と間違えてツモってしまう可能性があります。

2-09[B] 三味線(シャミセン)ひかない

仲間内での楽しい麻雀にはワイワイガヤガヤがつきものですが、不要な言動は慎むべきです。 特に、進行中の局そのものに関する内容の発言はペケです。
ごまかすつもりが無かったとしても、ペケです。
「失敗した~!」「シマッタ」「ダメだ」これらはすべて三味線です。
言葉でなく、動作(例えば、チイするフリ/ツモアガリしたフリなど)も最低です。

2-10[C] 牌は一枚しか持たない

ツモる時と捨牌する時には、一枚の牌しか持ってはいけません。
二枚をつかんで、一枚捨てたりするのはよくありません。
多牌(タハイ=十三枚以上の手牌の状態)や少牌(ショウハイ=多牌の反対)をごまかすつもりだととられるかもしれません。

2-11[C] 自分の前の牌山が短くなったら中央にずらす

誰もが取りやすくするためです。

2-12[C] 必要以上に時間をかけない

四人で楽しむものですから、一人が、あまり必要以上に時間を浪費するのはよくありません。 そのためにも無駄口やオーバーアクションや慎みましょう。
初心者のうちに気を付けることは、次の二点です。
 ・自分の番になったらスグにツモ行為に入る
 ・捨てる牌を決めたらサッと河に捨てる

2-13[B] 他人の摸打をせかさない

ゆっくりと考えている人をアセラスような言動は慎みましょう。

第3章 発声と牌のさらし方

3-01[A] 全員に聞こえるようにハッキリと正確に発声する

チイ/ポン/カン/リーチ/ロン/ツモ、すべての発声は、他の三人に聞こえるようにハッキリとした声で行います。
発声のない行為は認められません。
ハッキリとした発声は、多くのトラブルを回避するためには一番重要で、一番簡単にできることです。

発声すれば良い、というのは大きな勘違いです。
全員に聞こえるように、というのが重要です。

3-02[A] 行為の前にまず発声する

例えば、チイをする時に何も言わず、上家の捨て牌を黙って持ってきた後で「チイ」という人がいますが、これはいけません。
まず「チイ」と言った後に、実際の行為を始めます。
特に「リーチ」は、何にもまして重要です(この件は後でも述べます)。

3-03[C] チイの発声は一呼吸おいた後で行う

上家が牌を捨ててスグに「チイ」と発声するのではなく、一呼吸置いた後で言うのが良いでしょう。 一呼吸とは、一秒と少しくらいです。
それとは逆に、「ポン」や「カン」はスグに行うべきです。 誰かが一呼吸おいた後で「チイ」と言った後で、「ポン」と言ってもそれは無効です。
逆にこのような「ポン」を無効とするルールに慣れておくと、無用なトラブルが防げます。

3-04[B] ポンやチイの手順も気を付けます

ポンやチイの手順は次のとうりです。
 1:発声する
 2:手牌の二枚を表向ける
 3:河から牌を持ってきて卓の右側にセットする
 4:捨牌する
 5:(下家が次のツモに手を伸ばす)
3 と 4 は逆でもかまいません。
重要なことは、まず発声すること/次に手牌の二枚を表向けること/下家は全部の動作が完了した後でツモに取りかかること、です。
この順番どおりに行わないとイカサマが可能です。 また、連続してポンが起こった時に混乱します。

 七筒横六筒八筒    四萬四萬横四萬    七索七索七索横  
上家から対面から下家から

3-05[A] ポンとチイの牌のさらし方も注意します

上家から鳴いた場合には左の牌を、対面から鳴いた場合には中央の牌を、下家からならば右側の牌を横向けます。
カンチャンをチイした場合でも、河から持ってきた牌は左側に置きます(これはマナーというよりルールだな(笑))。

3-06[B] 暗槓の手順にも注意します

暗槓(アンカン)の手順は次のとうりです。
 1:「カン」と発声する
 2:四枚の牌全部を表向ける
 3:四枚の両端の二枚を裏返して、卓の右側にセットする
 4:(カンドラを採用しているなら)
   表示牌の前にいる人が、表示牌をめくる
 5:嶺上牌に手を伸ばす
4 の作業は 3 と同時に行ってもかまいませんが、重要なことは 2 よりも後で、5 よりも前に行うことです。

 七筒横七筒七筒    四萬四萬横四萬    七索七索七索横  
上家から対面から下家から

3-07[B] 小明槓(ショウミンカン)の牌のさらし方にも注意します

「カン」と言った後に、四枚目の牌を既にさらしてある三枚組みの横向けてある牌の上方に同じように横向けて置きます。

 七筒横七筒七筒七筒    対面から四萬を大明槓    七索七索七索七索横  
上家から対面から下家から

3-08[B] 大明槓(ダイミンカン)の牌のさらし方にも注意します

「カン」と言った後に手牌の中の三枚を表向け、右のように卓の右端にセットした後で、嶺上牌を持ってきます。
右にセットする前に嶺上牌を持ってきてもかまいません。

3-09[C] 二度目以降にさらした場合は上の方においていく

さらし方 一回目のポンやチイやカンは卓の右端の自分よりに置き、それ以降は前にセットした牌の上側(対面に近い方)に置いていきます。
副露(フーロ=鳴くこと)した牌はなるべく手の内の牌より離しておくべきですので、左側に置くのではなく上側に置きます。

第4章 リーチをかける

4-01[A] まず「リーチ!」と発声します

リーチ宣言の手順は次のとうりです。
 1:「リーチ」と発声する
 2:捨牌を出し、横向ける
 3:誰もロンしないのを確認する
 4:リーチ棒を供出する
重要なことは、牌を捨てる前に「リーチ!」と言うことです。
これによって相手三人のリーチによる戦略が変わります。 同じ牌が捨てられたとしてもリーチの時に捨てられるのと、そうでないのとは意味が違ってくるものです。

4-02[A] リーチをかけても特別なことはしない

リーチをかけたからといって、他人の手や裏ドラを覗く権利はありません。

4-03[C] リーチ棒は千点棒です

千点棒が無い場合には、自分から積極的に「両替をお願いします」と言い、最も多くの千点棒を持っている人に両替をしていただきましょう。
両替をしてあげる人は、自分で最低一本の千点棒を残した上で、両替してあげましょう。
リーチの時に出すのは千点というルールなのですから、たまたま手持ちにそれが無いからといって、五千点や百点で代用するのは間違っています。

4-04[B] リーチ後の摸打はスピーディーに行う

リーチ後のツモ牌を毎回、卓の端に叩きつけるのはみっともよくありません。
アガリ牌や暗槓牌以外は、すっと河に捨てましょう。

第5章 アガッた時こそマナーを発揮

5-01[A] アガった時にもまず発声が必要です

「ロン」もしくは「ツモ」という発声をします。
すべては発声からです。

5-02[A] ツモアガりの牌は、手牌の中に入れない

ツモアガりの牌は、手牌から少し離れた位置に置いて倒します。
面子(メンツ)の構成によっては、何をツモったかによって点数が違ってきます。
一番良いのは、ツモった牌を右側に離した位置で表向けて、次に手牌の十三枚を表向けることです。
地和(チーホー=第一回目のツモでのアガリ)の場合は、え~っと、え~っと、ドーデモイイです(^_^;)。

5-03[B] 手牌を倒す前には必ず理牌(リーパイ)しておく

手牌を表向ける前に、他の人が一目でわかるように理牌しておかなければいけません。
普段から理牌しておけばアガった時にあわてて並べ直す必要はありませんね。
これは流局で聴牌を宣言する時にも必要な行為です。

5-04[B] 手牌を倒す時には両手を使ってサッと倒す

片手しか使わないと時間がかかり、それを見ている方は気分が悪いものです。サッと倒します。
これは流局で聴牌を宣言する時も同じです。

5-05[B] 手牌をすべて表向けた後に、役を発表します

もしリーチをかけている場合には、手牌を表向けた後で、裏ドラを他の三人がわかるように見せます。 ひとつも乗ってなくとも見せなければいけません。
そして、役を宣言します。

役を宣言しなくとも良い、あるいは宣言すべきでない、という考えもあります。
私は宣言する方が良いと思ってますが、そのグループでのルールに従うようにしましょう。ルールがわからない場合には取りあえず、宣言をしておきましょう。

5-06[A] 点数はアガった人が、自分自身で申告します

「ザンクです」という言い方はよくありません。
「サンゼンキュウヒャクテンです」と正確に申告しましょう。
子でツモ和了りの場合には、子の点数を先に言って親の点数を言います。 例えば「ゴヒャクテン、センテンです」や「ニセンテン、ヨンセンテンです」のように申告します。
親でツモ和了りならば点数の後に「オール」や「トーシ」を付けるのも良いでしょう。

もし自分で点数がわからない場合には、わかる人に教えて貰ってもかまいませんが、その場合でも、教えていただいた後で自分自身で、再度はっきりと点数を言いましょう。
『自己申告』というのは、「自分で好きなように申告してもよい」というのではなく、「自分で申告しなければいけない」という意味です。

ツモ和了りの場合に子の点数を先にするのは何故でしょう。
例えば「ゴヒャク、センです」と「セン、ゴヒャクです」とを比べると判りますね。

第6章 アガリの後と流局時

6-01[C] やり取りする本数が少ないように点棒を渡す

半荘が始まって最初に3900点を振り込んだ場合には、5000点棒を渡して 1100点のオツリを貰うようにします。
この方法だと場に出される点棒の本数は三本で済みます。
しかし 1000 点棒を四本出すとオツリも含めると合計五本が登場することになります。 きっちり支払ってしまうと八本となり、場に出される点棒の本数が増えれば増えるほど、トラブルの元です。
そして、なるべく自分は千点棒を最低一本は確保して点棒のやり取りを行うと良いでしょう。

6-02[C] アガってない時には手牌は倒さない

手牌を表向けることができるのはアガった時と聴牌の宣言をする時だけです。
それ以外では、常に立てたままにしておきます。
特に、流局時にノーテンなのに表向けるのは超カッコ悪いです。 そんなもの誰も見たくありません。本当に無駄な行為です。

6-03[B] 聴牌の宣言は親から順にしていきます

もし自分が親の時に流局したら、誰よりも先に聴牌かノー聴かを表明しましょう。
基本的には、親から南家/西家/北家の順に宣言していきます。
(これもルールなのかもしれないけど、実際の所は徹底されてないような...)

6-04[C] 流局しても牌山を見ない

裏ドラや嶺上牌や次のツモ牌などを見ても何の得にもなりません。

6-05[A] 他人の捨牌やアガリ、放銃を非難しない

半荘の最中や、会の途中での、他人の行為を非難するのは、絶対イケマセン。
感想戦は、ゲームが完全に終了した後で、批判/非難でないかたちで...。

第7章 「手積み」と「大会」

7-01[A] 手積みの場合のマナー追加項目

局が終了したらすべての牌をふせ、裏返らないように洗牌する。
牌山はきちんと十七枚づつ積む
さいころを振る時は、自山の上部に軽く当て河の中央に転がす。
親は第一打のあと、さいころを自分の右側に片付ける。 親マークの代用になり、次の親がさいころを取るときにも便利。

7-02[A] 大会の場合のマナー追加項目

集計終了後、各自点棒を配給原点にそろえる。
次回の場決めのため、東南西北一筒二筒を脇に出しておく。

おまけ[A] 他人にマナーを強要しない

...自戒。