牌譜の標準化についての私案。このコンテンツは過去のもので、現在では無効です。

[雑録]牌譜の標準化案

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MJRフォーマットとは闘牌を記録するための標準規格案です。

標準規格とは言っても、(平成11年3月現在)これを採用しているソフトウェアやゲーム/通信対戦/各種配布メディア/データベース等は存在しません。
牌譜の記録が標準化されることで、多くの大会の記録や通信対戦がデータベース化され、クイズの形式や雑誌での読み物が多様化し、戦略戦術を討議する場面でのリアリティが増し、ひいては「鑑る競技」「魅せる競技」として、麻雀というゲームが発展したらこれはとても素敵なことだなと思い、ここに一つのフォーマットを定義してみました。

な~んて講釈タレてみたところで、誰も賛同してくれなかったら、それだけの話です。 このMJRフォーマットそのものが陽の目を見なくとも、これが契機になって、いつか誰かが、あるいはどこかの団体/出版社が、素敵な形に仕上げてくれたらかなり嬉しいです。

このページは、[放言]「電脳技術でパオ」を読んで、ツッコミを入れてくれた方々のおかげで完成しました。感謝します。

MJRフォーマット

$1:目的と目標と方針

牌譜(=闘牌の進行を記録する方式)を標準化することによっていろんな素敵な環境が生まれるに違いない。
麻雀が大好きな人達が過去の対戦や遠隔地での対戦を手軽に追体験できたり、様々な大会での記録が利活用可能な形でデータベース化されたり、多くの出版物やゲームソフトなんかも出てくるかも知れない。 そして、競技技術が向上するだけでなく、『魅せる競技』『鑑賞する競技』としても麻雀がもっともっと広く認められるようになると素敵だ。
こんなことを考えて標準化案『MJR』フォーマットを考えました。
取りあえずは、ネットによる対戦の成績や、採譜ソフトや、シミュレーションソフト等が対応してくれるととても嬉しい。
それと、批評やクイズ問題等で臨場感を高めることができたらイイと考えます。
『MJR』フォーマットは、誰もがどのようにでも使えます。
ソフトウェアに組み込んだり、出版したり、他者に紹介することは全て自由です。
改変、定義機能の追加等も自由にできます。
『MJR』フォーマットに対応したソフトウェアや出版物等が、独自の権利に基づいて価格を設定することそれ事体には何の制限もありません。その場合であっても、『MJR』フォーマットの著作者はいかなる報酬も要求しないと同時に、何の保証もせず、また責任も負いません。
『MJR』フォーマットは次に掲げるモノに採用されることを期待して定義されます。

  • 採譜ソフトウェアのデータ格納形式、及び別機能のソフトウェアとの連係方式
  • ネット対戦の戦況、闘牌の記録形式
  • 全自動卓における半荘の記録形式
  • 闘牌の再現機能を持つソフトウェアの参照方式
  • 過去の名局、名勝負をデータベース化する際の記録方式

これ以外にも多くの用途があります。

$2:ファイルの概略

MJRは基本的にはテキスト形式の可読なファイルです。
通信上、あるいはデータベース格納上、また隠蔽の目的の為に、テキストを圧縮/アーカイブ/エンコード/暗号化することは自由であり、その手法そのものは独自の形式としては定義しません。

ファイルは、牌譜を定義する行とコメント行とで構成されます。
定義行は必ず "$" で始まるタグが先頭にあり、その他の行はすべてコメント行で、MJRを解釈するアナライザはコメント行を無視します。

MJRは二つに大別され、一つは『半荘』等のゲームの一区切りの進行を記述するもので、もう一つは局の進行を記述するものです。
ゲームの区切りの進行を記述するMJRを『荘MJR』と呼び、局の進行を記述するMJRを『局MJR』と呼びます。

『荘MJR』で記述される要素の代表的なものは、対戦が行われた時と場所や対戦者の名称や、各局での点数の授受等です。
『局MJR』で記述される要素の代表的なものは、一局の中での各人の配牌や自摸牌、捨牌、リーチ等のアクションです。
『荘MJR』で定義されるすべての情報は、『局MJR』でも定義が可能です。 『局MJR』でのみ実際の牌の去就を定義できますが、『荘MJR』でのみ半荘全体の点数の動きなどを定義できます。

『荘MJR』も『局MJR』もそれぞれが独立したファイルで、単独でもデータとしては有効ですが、『荘MJR』の一部には詳細な記述として『局MJR』へのポインタを定義することができます。
一つの『荘MJR』と、その中に定義される複数の『局MJR』とで、半荘が完全に再現できます。

$3:タグの基本

すべてのタグは、行の先頭で定義され、記号 "$" で始まります。
あるタグに対応するオペランドは、タグと同じ行にタグのすぐ後に定義されます。 一つのタグに対応するオペランドは、記号 "(" と ")" とで囲まれ、複数の要素を持つ場合には、記号 "/" で区切られます。
またタグの定義は基本的には一行内で完結しなければなりません(特別なタグの使用により複数行に定義することは可能。後述)。

一行に、複数のタグを定義することは可能です。

すべてのタグとオペランドの一部は、1バイト英文字と記号の列で表現され、大文字小文字の別を問いません。

『荘MJR』で使用可能なタグのほとんどは『局MJR』でも同様に使用できますが、同じ意味で使われた場合には『局MJR』のタグが優先されます。 複数の『局MJR』でも同じ意味で同一のタグが使用された場合には、後の『局MJR』が有効です。

アナライザが理解できないタグがあっても、それを無視して問題なく動作します。 逆に、そのようにアナライザは作成されなければなりません。

$4:タグの説明1-共通タグ

この章で述べられるタグは、『荘MJR』でも『局MJR』でも使用されます。

タグ説明
・例a
・例b
$CHARSET(?) このMJRで表現される日本語2バイト文字のコード体系です。
取り得るオペランドは、"EUC"、"JIS"、"XJIS"のいづれかです。 この定義がなければ、シフトJISコードとみなされます。
・$CHARSET(XJIS)
$VERSION(?) このフォーマットのバージョンです。
必ず "1" と表記します。
・$VERSION(1)
$DATE(?/?/?) このMJRで記述されるゲームが行われた日付けです。
"year/month/day"の順に表現します。 年月日のいずれかが未定義でも構いません。
これはゲームが実施された日付けであり、MJRが記述された日付けではありません。
・$DATE(1999/02/03)
・$DATE(2001/1/)
・$DATE(1997//)
$RULE(?) このMJRで記述されるゲームのルールです。
任意の文字列で簡潔に表現します。
推奨は、12文字(24バイト)以下の文字列です。
・$RULE(ナシナシ、北海道の5人打)
・$RULE(関東式極悪サンマ)
$PLAYERS(?/?/?/?) 競技者の名前です。
定義する順番は、後述のいくつかのタグと対応していなければいけません。
サンマを四人でやる場合には、四人分の名前を定義します。
推奨は、一人の名前が8文字(16バイト)以下の文字列です。
・$PLAYERS(阿佐田/小島/古川/田村)
・$PLAYERS(天貴志/原田) ・・二人麻雀らしい
・$PLAYERS(百貫雀///) ・・他の三人の名は不明
$PLAYERSACT(?/?/?/?) 競技者がゲームの途中で交替する場合に使用します。
要素の順番は、前に定義された「$PLAYERS」タグと対応していなければいけません。
・$PLAYERSACT(//畑/) ・・三番目が "畑" と交替
$POINT(?/?/?/?/?) この定義がなされた時点での得点を表現します。
「$PLAYERS」タグよりも、1項目よけいにあり、供託得点を表します。 オペランドの右辺の書式は、絶対得点もしくは、相対得点を表します。
下の三つの例は(その前が全員 "25000" 持ちならば)全て同じ状況です。
・$POINT(25000/28900/25000/21100/0)
・$POINT(/28900//21100/)
・$POINT(/+3900//-3900/)
$POINTSTT(?/?/?/?) 開始時の得点です。
『荘MJR』内で使われる場合には、開荘時の持ち点を表します。
『局MJR』内で使われる場合には、開局時の持ち点を表します。
『局MJR』内で使われる場合に供託点があれば、一項目増えます。
このタグは、ファイル内に一度しか使用してはいけません。
得点の記述は絶対得点でなければいけません。
下の例は東の一局で二人聴牌/一人立直が流局したようです。
・$POINTSTT(23500/25500/26500/23500/1000)
$POINTEND(?/?/?/?) 終了時の得点です。
『荘MJR』内で使われる場合には、ゲーム終了時の持ち点を表します。
『局MJR』内で使われる場合には、終局時の持ち点を表します。
『局MJR』内で使われる場合に供託点があれば、一項目増えます。
このタグは、ファイル内に一度しか使用してはいけません。
得点の記述は絶対得点でなければいけません。
下の例は東の一局で二人聴牌/一人立直が流局したようです。
・$POINTEND(23500/25500/26500/23500/1000)
$STATE(?/?/?) 場、局、本場をそれぞれ数値で表します。
東場は "1"、南場は "2" です。
・$STATE(2/4/0) ・・南場四局平場
・$STATE(3/1/15) ・・西場一局15本場
$RONFIG(?) アガリの役名を任意の文字列で表現します。
・$RONFIG(メンタンピン、ドラ1)
・$RONFIG(立直一発搶槓国士無双)
$$(?=?/?=?/...) トークンの置換定義です。
各種のタグ以前に使用することにより、以降の定義を簡略化できます。
ただし次の文字は、置換前後の文字列内の一部としては使用できません。
"(", ")", "/", "=", "-", "+", " ", "?", "*", "$", "&", ":", "!",
及び、その他の可読でない1バイト文字(BEEP,TAB,CR,LF等)
下に掲げる二つの例は同じ内容を表します。
・$PLAYERS(阿佐田/小島/古川/田村)
 $PLAYERSACT(//畑/)
・$$(tetsu=阿佐田哲也/takeo=小島武夫/mutsu=畑正憲)
 $PLAYERS($tetsu/$takeo/古川剴章/田村光昭)
 $PLAYERSACT(//$mutsu/)
$& 一つのタグの定義が複数行にまたがる場合に使用します。
下に掲げる二つの例は同じ内容を表します。
・$PLAYERS(神様/ミスター/古川/田村)
・$PLAYERS(神様/ミスター/
 $&古川/田村)

$5:タグの説明2-『荘MJR』でのみ使用可能なタグ

この章で述べられるタグは、『局MJR』では使用できません。

タグ説明
・例a
・例b
$MJR(?) 直前に定義された「$STATE」タグの局の牌符ファイルを指示します。
ここでは、『局MJR』ファイルのファイル名が記述されます。
この定義以前に「$STATE」タグを定義することを推奨します。
・$STATE(2:4:0)
 $MJR(PAIFU204.MJR)
  ・・南場四局平場の闘牌は「PAIFU204.MJR」に定義されてる

$6:タグの説明3-『局MJR』でのみ使用可能な一般的なタグ

実際の闘牌を定義するのに十分な定義です。
この章で述べられるタグは、『荘MJR』では使用できません。

タグ説明
・例a
・例b
$DRA(?)
$DRA-KAN(?)
$DRA-URA(?)
ドラを表します。
もし、通常のドラを最初から2つ用意するような場合には "/" を使います。
・$DRA(m3)
・$DRA-URA(p5r)
$PAI-01E(?/?/?/?/?/?/?/?/?/?/?/?/?/?)
$PAI-00S(?/?/?/?/?/?/?/?/?/?/?/?/?)
$PAI-00W(?/?/?/?/?/?/?/?/?/?/?/?/?)
$PAI-00N(?/?/?/?/?/?/?/?/?/?/?/?/?)
配牌を表します。
「$PAI-00E」が東家の配牌を、他はそれぞれ南家、西家、北家の配牌です。 (牌の表記は別章)
必ずしも全員の配牌が定義される必要はありません。
注意:東家の配牌は「PAI-01」ですが、他家は「PAI-00」です。
下の例は、親が国士無双を天和する場面です。
・$PAI-00E(we/ws/ww/wn/dw/dg/dc/m1/m9/p1/p9/s1/s9/dwr!)
$GET-02E(?/?/?/....)
$GET-01S(?/?/?/....)
$GET-01W(?/?/?/....)
$GET-01N(?/?/?/....)
取得した牌の列を表します。
通常のツモ牌の場合は、配牌と同様に記述します。
他家の捨て牌から取得した場合は、"P:", "K:", "1:", "2:", "3:" 等の後に記述します。 "P:"は「ポン」を、"K:"は「大明槓」を、 "1:", "2:", "3:"は「チイ」をそれぞれ表します。
嶺上牌からのツモ牌は、取得牌の後に "-" を付しその後に記述します。
巡目が飛ばされた場合には、"//" のように、何も記述しません。
和了りの場合は、"!" を付します。
注意:東家の取得牌は「GET-02」ですが、他家は「GET-01」です。
下の例aは、東家が第一打に「一萬」を捨て、「白」を明槓して、嶺上から「發」をツモって更に槓して、「中」をツモって和了った場面です。
例bは、南家が十三ヤオ九牌を順番にツモってきた状況です。
・$GET-02E(m1/K:dw-dg-dc!)
・$GET-01S(we/ws/ww/wn/dw/dg/dc/m1/m9/p1/p9/s1/s9)
$TRW-02E(?/?/?/....)
$TRW-01S(?/?/?/....)
$TRW-01W(?/?/?/....)
$TRW-01N(?/?/?/....)
捨牌の列を表します。
立直宣言牌には、牌の後に "-" を追記します。
ツモ切りの場合には "." で、代用できます。
巡目が飛ばされた場合には、"//" のように、何も記述しません。
捨牌が他家への放縦の場合には、牌の後に "!" を追加します。
注意:東家の取得牌は「TRW-02」ですが、他家は「TRW-01」です。
次の例は、西家が赤五筒を切ってダブルリーチをかけた後で、面子がカブッてしまい、最後には、五筒が放縦牌となってしまった状況です。
・$TRW-01W(p5r-/p3/p4/p5/p5!)

$7:タグの説明4-『局MJR』でのみ使用可能な特殊なタグ

この章では、ある場面での闘牌を定義する方法を紹介します。
この章で述べられるタグは、『荘MJR』では使用できません。

タグ説明
・例a
・例b
$PAI-99E(?/?/?/....)
$PAI-99S(?/?/?/....)
$PAI-99W(?/?/?/....)
$PAI-99N(?/?/?/....)
"99" の部分は任意の数字列で、巡目を表します。
「$PAI-11W」とは、11巡目を完了した時点での西家の手牌を表します。
牌の数は13枚でも14枚でも構いません。もっと少なくとも構いません。
$GET-99E(?/?/?/....)
$GET-99S(?/?/?/....)
$GET-99W(?/?/?/....)
$GET-99N(?/?/?/....)
"99" の部分は任意の数字列で、巡目を表します。
「$GET-11N」で定義されるツモ牌列は、11巡目以降のツモ牌という意味です。
$GET-E(?)
$GET-S(?)
$GET-W(?)
$GET-N(?)
それ以前に記述された「$GET」タグの次の巡目のツモ牌です。
$TRW-99E(?/?/?/....)
$TRW-99S(?/?/?/....)
$TRW-99W(?/?/?/....)
$TRW-99N(?/?/?/....)
"99" の部分は任意の数字列で、巡目を表します。
「$TRW-12N」で定義される捨牌列は、12巡目以降の捨牌という意味です。
・$TRW-08N(m8/p5)
  ・・北家が8巡目に八萬を捨て、9巡目に五筒を捨てた
・$TRW-18S(dg!)
  ・・南家が18巡目に發を捨てて放銃した
$TRW-E(?)
$TRW-S(?)
$TRW-W(?)
$TRW-N(?)
それ以前に記述された「$TRW」タグの次の巡目の捨牌です。
$99E(?/?)
$99S(?/?)
$99W(?/?)
$99N(?/?)
"99" の部分は任意の数字列で、巡目を表します。
2つの牌の定義により、ある巡目のツモ牌と捨牌とを表します。
他者の捨牌から牌を取得した表記(前半)は、「$GET」タグと同様です。
捨牌に関する表記(後半)は、「$TRW」タグと同様です。
次の例は、東家の三巡目のツモは何なのかわからないが、 9筒を捨てた、ということを表します。
・$03E(?/p9)

$8:牌の表記

萬子:m1,m2,...m9
索子:s1,s2,...s9
筒子:p1,p2,...p9
東南西北/白發中:we,ws,ww,wn/dw,dg,dc
赤牌:p5r,m5r など
青牌:p5b,m5b など
白ポッチ:dwr

MJRに関するFAQ

Q:何故、こんなに複雑なのですか?

  • 一目見て、とても複雑に見えます。
    もっと簡単にできるのではないかと思います。
  • A:それほど複雑ではありません。
    より多くのルールに対応したいという考えと、一つ一つの定義をなるべくシンプルにしたいとの考えから、このような形式になりました。
    異なったプラットフォームで性格が違ういくつものアナライザが動作する為には、定義のそれぞれが干渉し合わずにすむような設計が必要です。
    それにこのフォーマットを読むのは基本的には、ソフトウェアです。 そんなに複雑であるとは思えません。
    勿論、定義者の設計センスがこの程度のものに過ぎない、という指摘は当たっていますので、もっと素敵な形式を貴方が定義してください。

Q:もっと読みやすい形にできませんか?

  • ソフトが読むとは言っても、テキスト形式なわけですから、人の目にもある程度はもっと読みやすい方がいいのではないでしょうか。
    牌の表記についても、全然見慣れない形なので読みにくいです。
  • A:できます。置換タグの使用や定義の順番を工夫してください。
    置換タグ(「$$」タグ)を使ってください。
    次の定義を宣言することで、かなり一般的な形式にすることができます。
     #----------------------- sample
     $$(一=m1/ニ=m2/三=m3/四=m4/五=m5/六=m6/七=m7/八=m8/九=m9)
     $$(1=s1/2=s2/3=s3/4=s4/5=s5/6=s6/7=s7/8=s8/9=s9)
     $$(1}=p1/2}=p2/3}=p3/4}=p4/5}=p5/6}=p6/7}=p7/8}=p8/9}=p9)
     $$(東=we/南=ws/西=ww/北=wn/白=dw/發=dg/中=dc)
     #----------------------- sample
    筒子は通常ならば "1)" のようにすべきでしょうが、残念ながら、記号 ")" が、使用できないので、"}" で代用してみました。

Q:小明槓の時はどのように記述するのですか?

  • ポンした牌に、加槓する場合の表記はどのようにするのでしょうか。
  • A:次のようにします。
    付け牌は一旦、捨牌列に加え、他の三人へのアタリでなければ、三人のツモと捨牌を、スキップし("//")、自分の「$GET」で "K:"で、その牌を再記述します。
    このようにするのは、『搶槓』という役が存在するからです。

Q:暗槓の表記はどうですか?

  • はい、小明槓についてはよくわかりました。かなり論理的にすっきりしていますね。(←自分で言うか(笑))
    では、暗槓はどのように記述すればよいのでしょうか。
  • A:基本的には小明槓と同様です。
    暗槓の候補が一つしか存在しない場合には特別な記入は不要で、ツモ牌が "-" で嶺上牌を定義するだけです。
    これで、ほとんどの場合は事足りるとは思いますが、複数の暗槓候補がある場合には小明槓と同様の定義をします。

Q:『チイ』の数字の意味は何ですか?

  • 「$get」タグにおいて、『チイ』で取得した牌には "1:" のようにする、とありますが、あの数字(1,2,3)の意味は何ですか。
    また、どのように使い分けるのですか。
  • A:123は副露面子内での取得牌の位置を表しています。
    例えば、五萬を567で副露する時には "1:" と表記し、456で喰う時には "2:" とし、345ならば "3:" です。
    カンチャンをチイなら、常に "2:" です。

Q:『荘MJR』なんてあるのは何故ですか?

  • 『局MJR』だけでイイのではないですか。
    同じ内容なのに、ヘンな制限を設けて、二つものファイルを使いわけるメリットが思い浮かびません。
  • A:MJR普及のための戦略です。
    確かに『局MJR』だけで全ては定義可能です。
    しかし、このような標準案がどこにも存在しない現時点では、ある半荘すべての闘牌の記録を何やらワケワカメな怪しいフォーマットで表現してみようということは誰もしないでしょう。私もしたくありません。
    それなら、取り敢えずは、一局の定義だけでも完璧にできればマルでしょう。
    そして、それはルールの『6:タグの説明3』に掲げられた四種類のタグだけで済んでしまうのです。
    ですが、スグに局だけでなく、半荘全体の記録をしたいという要望はあるでしょう。 そうなった時に一本のファイルに何もかもを記述するのはハンドリングに難があると考えました。
    更には、牌譜とは別に、各競技者間の点数の動きだけでも定義したい状況があることに気付きました。 実際に雑誌の観戦記事では、キイ局以外は単に誰が誰からどのような役で和了ったかと点数の状況がしめされるだけです。
    このような要望に応えるためには、牌の動きとは異なるレベルの記述が必要なのは言うまでもなく、そこで『荘MJR』の登場となりました。
    そして、これらのMJRの違いの基本は、定義の方法にあるのではなく、あくまで、運用の方法にあることを付け加えておきます。

Q:タグの種類が多すぎます。少なくなりませんか?

  • これだけ多くのタグを記述するのも解釈するのも大変です。
    もっと少なくてもイイのではないですか
  • A:なりません。しかし、問題はありません。
    すべてのタグは、注意深く見ていただければわかるように、互いに干渉し合うことはそれほどは多くありません。
    この事実は、いくつかのタグはなくとも構わないことを意味しており、そしてそれを前提に設計しました。
    例えば、競技者の名前やルールのタグが記述されていなくとも闘牌の再現は可能ですし、シミュレーションでなら、他の対局者のツモ牌なんて見えなくても構わないのです。
    MJRに対応する各種のアナライザは、自らが必要な記述だけを抽出して動作すればイイのです。
    タグの種類は確かに多いかもしれませんが、これらの全てを鑑む必要性はありません。

Q:「$RULE」タグの目的は何ですか?

  • 「$RULE」タグには、ルールを簡潔に表現する、とありますが、これは何の目的であるのですか。
    ここに何か書かれていても、ただの文字列なので、これによって何かの動作が規定されることはないと思いますが。
  • A:ただのメモです。
    本来ならいくつかのルールを提示して、このルールならA/このルールならBというような決めをしたかったのですが、それは現実には不可能です。
    どのようなフリー雀荘でも、各種競技団体でも、通信による対戦ゲームでも、麻雀のルールは千差万別なわけで、ある意味、それも麻雀の楽しみの一つだとも言えるわけです。
    だけど、ルールについて何の記載もできないのは、少し悲しいのでこのタグを作りました。

Q:「$RONFIG」の引数が文字列なのは何故ですか?

  • 和了りの役名が任意の文字列なのは何故でしょう。
    これだと正確な解析は不可能です。
  • A:これもメモという意味でしかありません。
    前の『ルール』と同様に、すべての役名を定義することは不可能だと考えました。
    MJRは、サンマやブーマンをはじめ、数多くのローカルルールに対応することが大きな目標ですので、役名(少なくとも四百種類あって、増え続けている)のすべてを列挙しても無意味なのです。
    現在中国で進められている麻将の統一ルールや、『ワレメでポン』の闘牌が記述できないようでは、MJRの価値は半減すると考えています。

Q:「$POINTSTT」と「$POINTEND」は不要なのではないですか?

  • 点数の記述としては「$POINT」タグがあるので、これら二つのタグは要らないのではないでしょうか。
  • A:必ずしも要るわけではありません。
    何度も言いますが、宣言されたタグのすべてが必要なわけではありません。
    この「$POINTSTT」と「$POINTEND」は、点数の集計に際しての利便をはかって作られたものです。
    例えば、複数の『局MJR』から自動的に『荘MJR』を生成したり、更には複数の『荘MJR』から大会やリーグ戦全体の点数状況をデータベースに残す、等の場面で、効力を発揮するタグです。

Q:ポンが入った場合の巡目はどのように決めるのですか?

  • ポンやカンによってツモ番が飛んだ場合の巡目はどうなるのですか。
  • A:どのように決めても構いません。
    普通にしてください。

Q:フェアリー麻雀にも対応していますか?

  • 色んなルールにも対応しているということは、フェアリー麻雀の結果なども残せるのですか。
  • A:一部は記述可能ですが、対応しているとは言えません。
    フェアリー麻雀の中には、通常ではない牌を使用したり、山の牌があらかじめわかっていたり、ツモ順がバラバラなものがあったりと、一般的なルールとは懸け離れたものが数多くあるので、それらを完全な形で記述することは不可能です。
    ですが一部のフェアリー麻雀なら定義できるかもしれません。
    そんなことより、フェアリー麻雀の闘譜を記録して、何に使うのですか。 こっちが聞きたいです。(と、また自分に質問してる(笑))

Q:『ツモ牌が不明』という例の意味は何ですか?

  • 一体、何ですか。
    気になって夜も眠れません。
  • A:そのままの意味です。
    例えば、クイズ形式にMJRを運用する場合には『不明』というのは有効な記述方法です。
    また、シミュレーションにおいても(実際のデータとしては記録されていても)観戦者に対しては『不明』とすることもできます。

Q:サンプルファイルはありますか?

  • 実際のサンプルファイルがないと、どうにもイメージが沸きません。
    あれば教えてください。
  • A:ありません。
    作り次第、アップします。