麻雀打ちの頁/雀のお宿

記憶の牌姿-08。闘牌記録、憶えておきたい牌姿、遭遇した役満や珍しい局面、街の雀荘で見かけた印象的な手牌や打ち廻し。自分のだけでなく、他人の手牌も勝手に記録してます。

記憶の牌姿-08

記憶の牌姿-08

2000.09.05 ~ 2001.06.18

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【2000.09.05】某雑誌:何切る

 あんまり「何切る」にケチつけても仕方ないんだが、この雑誌のコメントがあまりに高飛車でムカッとくるので、ついつい…。
「好評連載」らしい。 「この一手で差がつく」らしい。 「実戦40年」らしい。けっ。
 東場二局の親番、三巡目。

東東一筒二筒四筒四筒六筒二萬三萬八萬八萬一索二索三索 (ドラ一索

 勝ち組は、打八萬らしい。
 負け組は、打一筒東らしい。そんな奴はおらん!
 こんなの誰がやっても四筒しか外さんだろうって、まぁ相手をなめてれば六筒なんかもアリかなぁとは思うが、とにかく、八萬を捨てるとしたら、何が何でもチャンタで和了りたくて、一枚浮かせておこうなんて考える場合だけだ。
 いくら何でもヒドイので、もしかするとこの問題の答え、初心者が間違って記事にしたんじゃなかろうかって気もしてきた。

【2000.10.14】ゆず:百貫

 うん、忘れないように。

 東の一局、親番。
 北家のクセに松本さんが混一で仕掛け、南家の森口さんが九巡目にリーチした。
 それを見て、西家の小林君がツモ切りでリーチ。
 全員イケイケなら、アタキも愚形でリーチすべく、ツモ切りした牌を横向けた途端に小林君が「ロン」。
 松本さんがおもむろに「あぁ、俺も」。
 あっちゃー、と思ってたら、森口さんも倒牌。当たりだった。
 跳ね満と倍満と5200で、マイナス71というトビ。開荘して三分しか経ってない出来事。
 がっくし。

【2000.10.15】不二クラブ:キヨシさん

 近くで昼飯食ったついでに顔を出したら、珍しく「若手卓」が立ってた。
 常連の平均年令が軽く六十歳を超えるこのクラブでは、若手と言っても、四人全員が五十歳を過ぎている。
「おお、久しぶりやねぇ」
 何人かから声をかけられたアタキは最年少なのだが、もう不惑とかいう奴だ。

 東一局七巡目、北家のキヨシさんの手牌。

一萬一萬一萬伍萬七萬九萬六筒六筒七筒九筒九筒三索三索 (ドラ九筒

 下家から出た八萬をチイ。
 特に切羽詰まった局面でもないのに、あぁ、キヨシさんもモウロクしたのかなぁ、なんて思ってたら、一萬を暗槓して、二巡後に双ポンの九筒をツモりあがった。

六筒六筒六筒九筒九筒三索三索 カン裏一萬一萬裏 チイ八萬横七萬九萬 ツモ九筒 (ドラ九筒

 三暗刻で一発ブーだ。
 あの局面から、一発ブーの手を描けるのがこの年代の打ち手のスゴさなんだろうなぁ。ドラが対子なんで、ツモ和了りならOKという思惑もあったんだろうが、アタキにはチト真似できない。

 まだまだ、アタキは未熟だ。

【2000.10.16】ゆず:百貫

 はい、卓が割れる直前の六半荘、アタキは六連続ドベでした。
 なんか、文句、あっかー!
 因みにこの時、ヤマちゃんが六連勝してる。初めて見たゼイ。

【2000.10.21】ゆず:イトウちゃん

 だからぁ、年齢が二十も離れてるのに、ちゃん付けで呼ぶのはどうか、って言ったって、呼び慣れてるので仕方ない。
 イトウちゃんはこれまで麻雀で散々な目に会ってきているので、かなりシブトい面を持ってたりするのだが、それでもポカをたまにやる。

 下家のアタキのリーチに一発で、無筋の二萬を切ってきた。
 アタキは内心、シマったと思った。
 この時のイトウちゃんの手牌。

二萬二萬三萬三萬三萬赤三萬四萬伍萬伍萬伍萬二筒赤三筒五索六索 ドラ(二筒

 次順に高目の四筒をツモり、何を考えてるのか、打三萬で、アタキの、リーチデンデンに振り込み。
 後ろで見てたサトウちゃんに、糞味噌に言われてたが、ニコニコしてるのがいつものイトウちゃんらしくてマル。
 がはははは。

【2001.05.26】中洲さかえ:百貫

 久しぶりに実家に戻った土曜日、朝早く目がさめたので、さかえに行った。
 店長のナカムラちゃんと、ある別のクラブで起こった客同士のゴタゴタについて噂話をしてるとその当事者の一人がアタキと彼との共通の知人であることがわかって、面白かった。

 半荘七回目で他のクラブから呼び出しがかかったので、ラス半コールかけた最後の半荘。
 南場二局三本場、南家のアタキは二着目だったが、トップ目の親は五万点を超えていた時の六巡目。

一索二索三索三索四索五索六索七索八索八索發西西 ツモ發

 これが最後の半荘だと思ったら、この手を最終形にはしたくない。
 アタキは、打一索
 続いて、六索二索と持ってきたが、まだ確信はない。
 四索をチイした時に、それを出した上家の親は少しあきれたような顔をした。振り聴を解消しただけと思ったのかもしれない。

二索三索四索六索六索七索八索八索發發 チイ四索横二索三索

 下家のリーチ宣言牌發をポンしたので、もう気付かれただろうと思ったが、それまでもブンブン状態だった親がリーチの現物牌の八索を放銃。

二索三索四索六索六索八索八索 チイ四索横二索三索 ポン發發發横 ロン八索

 あ、あ~ん、めっちゃ嬉しかった。
 緑一色なんて、何年ぶりかのことで、そう、こうしてウェブページに牌姿をアップするようになってから初めてのことなんである。

【2001.06.18】ゆず:百貫

 この日はとてもイイ調子で、上家の古賀さんとアタキが交互にトップを取り合ってた。
 持ち点が六万点に近い、これも楽勝だった筈の南三局。荘家は古賀さんで、南家のアタキは七巡目にダママンの聴牌。

三索四索赤五索六索七索八索二萬三萬四萬四筒四筒六筒七筒 (ドラ四索

 他所の雀荘ならともかく、ここでは、この手でリーチしないのが常識なのだ。
 しかし、それが大ケガの原因だった。
 發をポンした古賀さんは明らかに混一色に走っており、アタキが持ってきた牌が五索
 手中の八索と入れ替えると、すかさずそれを古賀さんがポン。

裏裏裏裏裏裏裏 ポン發發横發 ポン八索八索八索横

 親満を放銃したってまだマルエーは維持できる。
 ロン牌が出ないのにイライラしながら数巡経った所で、古賀さんの手から七索が出て来た。
 ようやく聴牌かと思った途端のアタキのツモ牌が二索で、そろりと切ったら、古賀さんが大きな声を出した。
「アラッ」
 普通、こんなことを口にする人ではないのである。
 開けてビックリ。がちょ~ん、である。

二索三索三索四索四索六索六索 ポン發發横發 ポン八索八索八索横 ロン二索

 ちょっと前に自分で和了ったと思ったら、今度は放銃。
 緑一色の放銃は生まれて二度目で、それも学生時代以来のことだ。
 悔しいが、この後も頑張ってラスは免れた。それにしてももう少し嬉しそうにしてくれるといいのになぁ、古賀さん。

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