§0:ルール抜粋
既に李凡師サンマの経験ある人向けの内容で、久しぶりに囲む際に確認しておくべきことを抜粋しました。
初めての方は読み飛ばしてください。
- 使用牌は萬子の2~8を除いた 108 枚。赤ドラは3と5と白。
- 50 本持ちの 60 本返し。
- 親の配牌取り始めは9幢目から。
- 持ち点0でドボン(マイナスでない)で箱下精算アリ。
- ノー聴は場 20 本(2人なら 10 本づつ)、ドボン賞は 10 本(ダブロンなら2人に 10 本づつ/ノー聴ドボンも同じ)。
- 役満は 40 本で、ドラは計上しないが、ガリ(セット等も)や門前や親や本場はプラスする。
- ノーガリは門前 20 本、副露時 10 本。
- 4枚使いの七対子は認める(で、イイよね?)。4枚使いごとに1本増し。
- ダブロン時に親がアガリなら(下家の場合でも)連荘となる。
- オープンリーチは手牌全部を公開。フリテン時は認められない。
§1:競技の基本
競技の構成
競技は1卓3人もしくは4人で行います。
4人で行う場合には常に一人が「抜け番」となり、闘牌は3人(東家・南家・西家)で行います。
役がないとアガれません(常に1飜縛り)。
チーはできません。
場は常に東場です。
抜け番
4人で行う場合には、振り込んだ人が抜け番となります。
ツモアガりの場合は、ツモった人の上家が抜け番となります。例えば親が連続してツモアガりを繰り返した場合は、親の左側の席の人と真向かいの席の人が交互に抜け番となります。
対局する3人は東家・南家・西家で、親の左の(抜け番でない)人は西家です。
右の人が抜け番の場合は、対面の人が南家です。
用具
麻雀牌は、萬子の1と9、筒子の1~9、索子の1~9、字牌7種の各4枚(計 108 枚)を用います。
以上の内、 の1枚をそれぞれ
に入れ替えます。
が無い場合は、通常の
を4枚とします。
点棒は、通常の百点棒を1本棒、五百点棒を5本棒、千点棒を 10 本棒とします。
サイコロは1個だけ使います。
サイコロを1個にできない場合、赤い方(明るい色の方)のサイコロのみを有効とします。
親の位置に「起家マーク」を置きます。親が変わる度に起家マークを移動させます。
本場を点棒で表す場合には、1本棒(=百点棒)でなく 10 本棒(=千点棒)を使います。
チップ等で代用してもかまいません。
§2:進行
持ち点の準備
競技開始時に各自 50 本(= 50 点)を持ち、誰かの持ち点が 0 本になった時点で1ゲームが終了します。
終了時にトップ者以外はその時の持ち点の 60 本からの差分を計算し、トップ者は全体の合計がプラスマイナス0となる数値が得点となります(50 本持ちの 60 本返し)。
テンリーダー機能付きの卓を利用する場合、通常の万点棒を除いた分を参考にします(5,000 点の表示を 50 本と読み替える)。
親の移動
最初の親は任意の方法で決めます(つかみ取りで を引いた人、もしくは前回のゲームのトップ者等)。
以降は、アガった人が次局の親となります。
ダブロン発生時に親がアガっていればその親は続行し(連荘)、親が振り込んだ場合にはアガった2人の方の上流者(上家)が次局の親となります。
4人で行う場合には、振り込んだ人が抜け番となります。
ツモアガりの場合は、ツモった人の上家が抜け番となります。例えば親が連続してツモアガりを繰り返した場合は、親の左側の席の人と真向かいの席の人が交互に抜け番となります。
流局した場合は親の連荘となります。
抜け番がいる場合、西家が交代します。
連荘すると本場が1本増えます。
配牌
自動配牌機能付きの卓を使わない場合は、サイコロを親が振り、その出目によって親の第一配牌取得位置を決めます(14は自山、25は南家の山、36は西家の山)。
ドラ表示牌
ドラ表示牌は、親の配牌取り始めの切れ目から9幢目(一般の麻雀では3幢目)をめくります。
王牌(ワンパイ)と海底(ハイテイ)
ドラ表示牌(カンドラ表示牌を含む)の直前の牌が海底牌です。
カンの回数によって王牌の枚数は毎回異なります。
ドボン
誰かの持ち点が 0 本になったらゲーム終了です(ドボン)。
ロンによるドボンの場合、ドボンした人に -10 本、ドボンさせた人に +10 本が加算されます(ドボン賞は 10 本)。
ダブロンの場合ならドボンした人は -20 本となります。
ノー聴により持ち点が 0 本になってもドボンです。
この時2人がテンパイならドボンした人は -20 本で、1人がテンパイ(2人がドボン)なら2人が -10 本となります。
途中流局とカン
九種闘牌や四風子連打などによる途中流局は一切ありません。
カンは4つまでしかできません。
§3:ドラとガリ
ドラ表示牌によるドラ
原則としてドラ表示牌のネキストがドラとなります。
原則としてドラは1枚につき1本の得点となります。
カンドラ、裏ドラもあります。
ドラ表示牌が の場合、ドラは
です。
ドラ表示牌が の場合、これらはどのドラも特定せず、「ガリ倍(後述)」となります。
ドラ表示牌が 赤牌()の場合、これらはどのドラも特定せず、「ガリトリ(後述)」となります。
常時ドラと赤牌
ドラ表示牌がなんであれ、 と
は常にドラです。
ドラ表示牌が、 や
の場合、
と
は1枚で2本分のドラ(ダブドラ)となります。
赤牌である は、常に3本分のドラとなります。
ガリ牌
を「ガリ」と呼びます。
原則としてガリは1枚につき1本の得点となります。
ガリを手牌で使用することはできません。ただし、字一色(ツーイーソウ)と四喜和(スーシーホー)では を/清老頭(チンロウトウ)では
を/国士無双では
を使用できます。
手牌中のガリは自分の右側に表向けてさらし(ポンと同様の見え方)、補充牌を嶺上(リンシャン)牌から持ってきます。これは自分の手番であればいつ行っても同時に何枚行ってもかまいません。この時、嶺上からガリをツモったら連続して同様の行為を行います。
ガリによる牌の補充は、「ツモ」行為の一部です。ガリ表示→補充の後に天和や地和が発生することもあります。
ガリは役ではありませんので、ガリだけでアガることはできません。
§4:和了り
ロンは1人払い、ツモは2人払い
アガった人は手牌の得点を、ロンした場合には振り込んだ人から受け取り、ツモの場合は同じ得点を2人から受け取ります。
同じ手役でもツモはロンの2倍の得点となるわけです(ツモ倍の規則)。
得点計算は加算式
すべての得点は倍々計算でなく、足し算で得点を求めます。
例えば「ドラが3枚、ガリが1枚、ホンイツトイトイ」の役は「3+1+2+2=8 本」となります。
和了り点の申告
アガった際にその得点は、役やオプションを発声すると同時に(自分の手牌以外の)牌を利用して裏向けながら右側に並べていきます。
文章での説明が難しいので誰か、Youtube にでもアップしてくれたらココからリンクします。
お願いします。
§5:役と得点
得点の決め方
得点は、以下の合計です。
- 連荘の回数(本場)
- ドラの枚数(カンドラも裏ドラも)
- ガリの枚数(ガリ倍なら2倍、ガリトリなら3倍)…0枚の場合は後述
- 門前か否か
- 親か否か
- 槓の数(明槓は1本、暗槓は2本)
- 和了り役の飜数
- 常に2本追加(バンバン)
最低のアガリ本数は、
0本場で子が、ドラが1枚もなく、ガリが1枚だけある断ヤオを副露した場合の「1+1+2=4 本」です。
ガリの扱い
ガリは1枚につき1本が基本です。
ただし「ガリ倍」時は(ドラ表示牌がガリ牌の時)、ガリの枚数の2倍の本数となります。
「ガリトリ」時(ドラ表示牌は赤牌の時)は、ガリの枚数の3倍の本数となります。
ガリ倍とガリ倍がダブった場合(裏ドラもガリだった等)は、増加分の1本増しでガリトリと同じ結果となります。
同様にガリ倍+ガリトリなら4倍計算、ガリトリ+ガリトリなら5倍計算となります。
同じ種類のガリを4枚揃えた場合は「セット」と呼び、(4 本でなく)倍の 8 本として計算します。
ガリを1枚も抜かずにアガった場合を「ノーガリ」と呼び、門前なら +20本/副露なら +10本となります。
ノーテン罰符
ノーテン罰符は、場 40 本です。
2人がノーテンなら 20 本づつ出し、テンパイ者1人が受け取ります。
役以外の本数
役 | 本数 | 副露 | 備考 |
---|---|---|---|
バンバン | 2 | (同) | 常に加算 |
親 | 1 | (同) | 親にのみ加算 |
本場 | 1 | (同) | 本場毎に加算 |
門前 | 1 | 0 | |
明槓 | 1 | (同) | |
暗槓 | 2 | (同) |
役の本数
通常採用されている役の飜数をそのまま本数とします。
- 1本役(門前のみ)
- ツモ、リーチ、一発、ピンフ、一盃口
- 1本役(喰い下がりなし)
- 断ヤオ、飜牌、嶺上開花、搶槓、海底自摸(ハイテイ)、河底撈魚(ホーテイ)
- 2本役(門前のみ)
- Wリーチ、七対子
- 2本役(副露時1本)
- チャンタ、三色同順、一気通貫
- 2本役(喰い下がりなし)
- 三色同刻、三暗刻、三槓子、小三元、トイトイ
- その他
- 省略。一般に利用されている役を採用します。
リーチ
リーチ棒は 1 本です。
裏ドラが乗ります。
オープンリーチは手牌全部を表向けます。
フリテンでのオープンリーチはできません。
ツモは1本増し、ロンは役満(40 本)です。
ガリを抜く行為で、「リーチ一発」は消えません。
役満
役満は 40 本です。
役満にも前項の「役以外の本数」とガリの本数は加算されます。
ガリを抜く行為で「天和」「地和」の権利は消えません。
その他の特殊役
流し満貫(フリキリ)は役満ツモ和了りです。
ガリを抜いていても成立します。
七対子は4枚使いを認めます。
4枚使いが1組あるごとに1本増しです。
§6:東天紅サンマとの違い
以下は一般的な(?)東天紅サンマでのルールです。
進行
東天紅サンマは、例えば開始時に200本か300本を持ってゲームを始め、打ち止め時刻を決めて戦うか、誰かが「まいった」というまで延々と続けます。
「トップ」はありません。博打として楽しむ場合は本数とかでなく、局ごとに金銭のやり取りをします。
伍萬
自動卓が 112 枚セットができるなら、ガリとして が追加されます。当然1枚は
を採用します。
というか、108 枚セットしかできない卓が多かったので李凡師サンマでは を省いた、というのが実情です。
がある場合のドラ表示牌をめくる位置は(李凡師サンマの9幢目でなく)11幢目をめくります。
ドラ・赤牌
東天紅サンマではドラ表示牌を(一般的な1枚でなく)2枚めくります。
と
は採用されません。
カンの本数
暗槓は5本、明槓は3本です。
役の本数
李凡師サンマは一般的なリーチ麻雀の飜数を踏襲していますが、東天紅サンマの役の本数は独自のものです(断ヤオ3本、チャンタ5本等)
詳細は本カテゴリー内の別ページ「サンマのあれこれ」の《東天紅サンマの和了役と得点》を参照ください。
カラス
東天紅サンマでいう「カラス」とはノーガリのことです。
北の扱い
ガリ は通常の字一色では利用できません。
七対子の字一色でのみ利用可能です。
4枚使いの七対子
4枚使いの七対子は認められていません(残念!)。