腹がヘッたらメシを喰う。
必ずしもメシとは限らないが、何かを喰う。
ゲームの最中でも腹はヘルので、ゲームの最中でも何かを喰う。こんな時は手軽に食えるモノがイイ。
間違ってもカニや京風会席料理やモスチーズや焼き魚定食はパスしたい。
サンドイッチと鉄火巻を喰うのは正統だ。
この二つの食い物は元々こんな時に喰いやすいようにと考案されたモノだからだ。
テーブルゲームを行いながらゲームに支障をきたすことがないような食い物、つまりメシ喰う暇を惜しむ程のゲーム好き(この場合はギャンブル好き)が、いなければ、我々人類のメニューにサンドイッチと鉄火巻は存在していなかった。
逆に言えば、ポーカーがそんなに面白いモノでなければサンドイッチは生まれなかったし、オイチョカブがガキの遊びなら鉄火巻はできていないわけで、サンドイッチや鉄火巻を食べる際には、これらの発生源であるギャンブルに感謝しなければならない。
運動会でもカラオケボックスでも助六を注文する時でも、我々人類はギャンブルの存在に大いに感謝し、この繁栄を根底から支えているのが過去の偉大なギャンブル好きの素晴らしい叡智であることを認識しておくことは大事なことだと思える。
人として当然のことであろう。
これらの素晴らしいメニューが考案されてから百年以上が過ぎた。
そろそろ我々は先達の輝かしい業績の上にアグラをかいているだけではイカンのではないだろうか。
今の時代に即した新しいメニューに目を向ける時がきたのではないだろうか。
サンドイッチと鉄火巻という二つにしても本当に麻雀するのに何の支障もないのだろうか(唐突だがここから麻雀に的を絞る)。
指先三寸で考えてみよう。
サンドイッチと鉄火巻にはいくつかの共通点がある。
第一に手で食べることができる。
ナイフやフォークや箸を使わずに食べることができる。
しかし我々麻雀愛好者にとっては衛生的な面で問題がある。
当然、利き手でない方の手でそれを掴んで口に持っていくわけだが、利き手でない手(アタキの場合は左手)も実は大変汚れている。
理牌する時や牌を表向ける時には左手も牌に触れるわけで、その牌には、他人の汗や全自動卓内のほこりなどが吸着しているわけで、そんな牌に触れた手で掴んだモノを直接口に入れるというのはかなり抵抗がある。
共通点の第二点目は、挟んでいるということだ。これには取り立てて問題は無い。
三番目に食材(誰だ、こんな言葉考えたのは!)、及び栄養面でのバランス。
穀物(パン/飯)、動物性たんぱく質(ハム/まぐろ)、ビタミン&ミネラル(レタス/海苔)、などのメインの食材に、若干の風味(バター/わさび)がプラスされている。
卵サンドや醤油のことは忘れてくれ。
四番目にひとくちサイズ。
サンドイッチがそうでない、という人は多いかもしれないが、きっと昔の人は大きな口をしていたのだろうと思われる。
以上の考察の結果、サンドイッチや鉄火巻をより効果的に食べるには次のようにしなければならないことが明らかだ。
- ・利き手でない方の手で、直接触れずにすむようにする。
- 手を使わずに食べる/小さな串に刺す(最初から刺さっていればOK)/誰かに口に入れて貰う/三つめの義手を取り付ける/足を使って食べる
- ・栄養のバランスを完璧にする。
- 卵サンドは食べない/同様に、カツサンドやツナサンドも食べてはいけない/鉄火巻に醤油を付けない、もしくはサンドイッチにも醤油を付ける
- ・ひとくちサイズにする。
- サンドイッチのサイズを現代人の口の大きさに合うように小さくする/口を大きくする(整形手術が必要かもしれない)
…どれもそんなに困難なことではないような気がする。
サンドイッチや鉄火巻でもいいのだけれど、それ以外にももっと素敵なメニューはないのだろうか。
普段、気付かずに食っている食べ物の中にも、本来は麻雀しながら食べることがベストであるような、そんなモノがあるのではないだろうか。
そのような食べ物があるとすれば、それらは次の要件を満たしている筈である。
「ナイフやフォークや箸を使わずに食べれて(しかも直接、手で触れない)」
「何かに何かが挟まれているような形態で」
「複数の食材が使われていて栄養面でのバランスがよく」
「ひとくちサイズ」のメニューである。
これ以外にも、必要以上に高価な材料を使うのはよくないし(フカヒレやキャビアや神戸牛を使うのはよくない)、必要以上に調理に手間がかかるのはよくないし(調理を始めた後でスモークや発酵が必要なものはよくない)、さらには好き嫌いが多いアタキが嫌いなモノは使ってはいけない(漬け物類、コーン、納豆など)。
ん~、なかなかイイのが思い付きませんナ。
どうしてもオードブル形式になってしまいそうだけど、何かイイのが思い付いたら教えて欲しい。
フリー雀荘でのメジャーな食い物って何だろう。
勝手にランク付けしてみよう。
- 第一位 : どんぶり物
- 何もかも一つの器に入っているのがグッド。
たまに器が異常に重い場合があるがあれはよくない。左手が疲れてしまう。 - 第二位 : 雀荘が出すカップ麺
- UFOなんかだとイイのだけど、ラーメン類は汁を少なめにしてもらわないと。
だけど、いつでも注文できる手軽さがマル。 - 第三位 : 寿司
- 基本的にはひとくちで食える点がポイントが高い理由か。
普段食べることは少なくても、雀荘でだと簡単に注文してしまうのは不思議。 - 第四位 : カレーライス、焼飯
- 一位のどんぶり物と同じ理由。だけど出前の頻度がどんぶり物ほどではない。
雀荘によっては自前で調理する所もある。 - 第五位 : 自分で持ち込んだもの
- 麻雀やる前にコンビニによって、おにぎりやサンドイッチを買ってくる。
フリー卓ではあまり見かけないし、アタキもあまりしない(皆無ではない)。
個人的には、ひとくちサイズの照り焼きバーガーや、ストローで食べれるトンコツラーメンやカレーのルーをのせたポテトチップスなんかが(あれば)好きだ。
食べ物と麻雀は切り離せない。
トイレと麻雀が切り離せないのと同じように、また呼吸することと麻雀が切り離せないのと同じように。
素敵なメニュー、あるいはレシピをご存知の方、ぜひメールをください。
実現可能なものは実際に試して報告します。